J:COMさま 従業員向け啓蒙イベント

JCOM株式会社(以下、J:COM)さまの従業員向けフェムテック・フェムケア啓蒙イベントを、2024年3月18日(月)に開催しました。

本イベントは、家族の健康課題に直面したJ:COMさまの男性社員が、フェルマータの実施した経済産業省での展示イベントを訪れたことをきっかけに発案。それに賛同した有志の社員16名によってボトムアップ型で実現し、当日は110名もの従業員の方が参加されました。

どんな課題があったのか?

事前にJ:COMさま社内で実施したアンケートによると、健康不調を感じたことがある女性従業員は約8割に達する一方、解決方法としては「市販薬を利用する(29%)」についで「我慢する(25%)」が高く、またフェムテックの認知度が半数を下回るなど、女性が生き生きと安心して働ける環境への課題がありました。

なぜフェルマータと啓蒙イベントを行ったのか?

職場環境におけるウェルビーイングの向上はもちろんですが、それだけでなくフェムテック市場に関する知識を得ることで“新事業を考えるきっかけづくりの場として活用されたいというご意向があり、啓蒙イベントのフォーマットを所有しつつも、企業さまへの事業開発支援も行うフェルマータにご用命をいただきました。

イベントの中では、約40点のプロダクト展示のほかに、「自分自身や周囲がよりよく働くためのヒント」をテーマとしたセミナーも行いました。

また、従業員の方によって当該テーマへの受容度が異なることにも配慮して、展示会は一部を女性限定の時間に、セミナーはアーカイブ配信を行い、追って個人でも受講できるようにするなど、心理的負担を軽減し安心して学べる環境を設計しました。

来場されたJ:COM社員さまのご感想

・ビジネスイノベーション部門 (30代、女性)

「これをきっかけに自社が業界をリードできる企業になっていけたら嬉しいです。ヘルスケア分野において、女性利用者の立場で事業化を検討できたらいいなと思いました。」

 ・経営企画部門 (40代、男性)

「展示を見ること自体がハラスメントになるのではないか、下着を自分が触ってもいいのか、と不安に思っていました。実際に自分の目で見て知ることで、タブーではないのだなと実感できました。」

 ・技術部門 (30代、女性)

「これまで社内で生理などについて話すことが一切なかったので、生理休暇という制度があっても“どれくらいの痛みがあれば利用していいんだろうと悩んでいました。今回の展示会をきっかけに性別問わずみんなが知ることで、このような悩みも話しやすくなるんじゃないかと思いました。」

本企画を推進されたJ:COMご担当者さまからのご感想

JCOM株式会社 鈴木 直也さま

「昨年11月の経済産業省における展示イベントでフェルマータの皆さまとお話しさせていただいたことをきっかけに、今回のイベント企画にいたりました。展示のキュレーションからセミナーまで全面的にサポートいただいたおかげで、スムーズにイベントを実現するとともに社員の啓蒙に繋げることができました。フェルマータさまの「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」というヴィジョンに共感したと同時に、その実現に真剣に、そして楽しそうに取り組まれている皆さまと、まず本企画でご一緒できたこと嬉しく思います。J:COMがフェムテック分野にどう向き合っていくのか今後検討していく上で、引き続きお力添えいただければ幸いです。」

 

・JCOM株式会社 小橋 奈那さま

企画段階では、どうすれば従業員が参加しやすくなるかを一緒に考えていただきました。他社様の事例も交えながら、「こういった展示方法が良いのではないか?」「男性社員の立場からするとこういった案内が良いのではないか?」などと沢山アドバイスいただきました。イベント当日は、設営だけでなく来場者への製品説明も付きっきりで実施いただき、皆さまのサポート無しでは絶対に成しえなかった企画だったと改めて感じております。私たちは、まだスタート地点に立っている状態です。意識・風土改革には長期的な施策が必要だと考えておりますので、これからも伴走いただけますと幸いです。

 

・JCOM株式会社 関根 美佳さま

イベント当日、複数の参加者から「ここでの物販は無いのですか」とお声をかけていただき、フェムテック製品を知ったことで、すぐにでも手に取りたいと思う方がいたことを実感しました。今後は、本社以外の拠点で働く従業員のみなさんや、社外の方にも知っていただく機会を提供できるような取り組みができたら嬉しいです。またフェルマータさまには、約4カ月間、イベント実現に向けて丁寧にサポートをしていただき、考え方や社内での伝え方、センシティブな分野であるからこその配慮の仕方なども学ばせていただきました。

本企画のフェルマータ担当者の感想

フェルマータ 中川 里菜

1月上旬、J:COMさま社内で本プロジェクトを推進する有志メンバーを募集していただいたところ、迅速に11名もの方が手をあげてくださいました。メンバーの皆さんの部署や職種、性別も様々で、「フェムテック」が解決する課題の広さや、悩んでいる方の多さを改めて感じました。その多様性は、決済者の方に短期間で本企画を承認していただく上での、説得力ある材料にもなったのではないでしょうか。今後は、今回の社内展示会で得た気づきをもとに、J:COMさまのアセットを活用しながら、フェムテック事業の立ち上げまでご一緒できたら嬉しいです。

 

会場には、JCOM株式会社代表取締役会長の芳賀さま、代表取締役社長の岩木さまも視察にお越しくださいました。写真は左から、岩木社長とフェルマータ村上。

 

参考:J:COMさま事前社内アンケート結果 ※回答総数:800件

・回答者の男女比:女性46%(368件):男性54%(432件)

・フェムテックの認知度:知らなかった67%、知っていたが製品は使ったことが無い27%、知っていて使ったことがある4%

・関心の高い健康課題(上位3つ):更年期54%、女性特有疾患42%、メンタルヘルス、PMS・生理37% ※複数回答

・健康課題における不調を感じたことがあるか(女性回答者のみ): YES79%

・健康課題やモヤモヤにどう対処するか:市販薬29%、我慢する25% ※複数回答

 

<フェルマータの企業さま支援について>

フェルマータでは、女性の健康課題を中心とした潜在市場に挑戦する企業さまを多数ご支援しています。どんなフェーズからでもご一緒可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先  production@hellofermata.com

 

<展示会の様子がメディアに取り上げられました!>
フェルマータが企画・ご支援させていただいた本展示会・セミナーの様子が記事になりました。 
● マイナビニュース
『全員が働きやすい環境づくりを考えるきっかけに。J:COM主催フェムテックイベント「J:COM meets Femtech!」に潜入!』

● CINRA
『フェムテックを学ぶことが、働きやすさにつながる? 伊藤千晃さんと考える、これからのウェルビーイング』